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2004年 11月 28日
大統領選結果を発端とするウクライナの動乱。
27日、議会にあたる最高会議が大統領選の結果を無効とする決議を行った。この決議は法的根拠はないとされるが、与党議員も含めた決議であり、事態は再選挙の方向へと動き出している。(毎日) さて、このウクライナの動きは、国際関係にどんなインパクトを持っているのか?前稿で、焦点はロシアだと述べた。まずは、欧州における背景を考えてみよう。 ●拡大する「欧州」とウクライナ =EUの東方拡大= 旧ソ連の崩壊後、欧州に起こったのはEUの東方への拡大だった。 今年5月、EUは第5次の拡大を果たした。新規加盟国の中心は、旧ソ連を構成したバルト3国と、ポーランド・チェコ・スロバキア・ハンガリーといったかつて「東側」に組み込まれていた国々だった。さらに07年にはルーマニア・ブルガリアの加盟も検討されており、EUの境界線は明らかに東側に移動している。 =EUの「壁」= EU域内では、ヒト、モノ、カネ、情報の自由な移動が保障される。これを域外から見ると、豊かで安定した生活への「壁」と映る。EUには厳しい欧州達成基準を満たしたもののみが加盟できる。 EU領域の境界線は、東からの安い労働力・移民、農作物や農業製品、あるいは武器・弾薬、マフィア、犯罪など遮断する「壁」としての機能を持つ。このEUの「壁」、言い換えれば安定の「壁」は、EU域外の国にとっては大きな障壁なのだ。 =「壁」の外の焦燥= ウクライナの場合、経済的状況から言って当面EU加盟は現実的ではない。親欧米的とされる西ウクライナは、隣接するポーランド・ハンガリー・チェコとの交流無しには生存は難しい。その不安・不満が今回の動乱と無関係とはいえない。 さらに、この焦燥感は、ウクライナに限ったものではない。ロシアにもまたヨーロッパからの阻害を感じているのだ。 ●もうひとつの東方拡大:NATO ロシアにとって、EU以上の意味を持っているのがNATOの拡大だ。米国も加わるこの軍事機構は、ロシアの安全保障にとっても脅威とも映る大きな存在だといえる。 =冷戦後NATO:ロシアの希望と現実= ロシアから見てNATOとは、もともと旧ソ連圏に対抗する安全保障機構であり、旧ソ連の崩壊に伴って消滅してしかるべきものだと思われていた。そしてロシアも含めた新たな安全保障の枠組みが形成されるのが、ロシアにとっては最も望ましい姿だった。 しかし、現実はそうは行かないどころか、NATOはロシアを蚊帳の外に置いたところで東へ、すなわちロシアに接近するようにその領域を拡大した。 ポーランド・チェコ・ハンガリーはワルシャワ条約機構の解体後、いち早くNATO加盟を申請し、99年にその一員となった。さらに今年3月、バルト3国やブルガリア・ルーマニアなど中東欧7カ国が新たに加盟した。 =「域外派兵」の脅威= こうした領域の拡大と同時にロシアを神経質にさせているのが、NATOの域外活動だ。端的な例が99年のコソヴォ空爆。コソヴォはNATO加盟国には含まれていないが、域外の地域・民族紛争への派兵も行い得るとするNATOの新戦略概念に基き実施に移された。 国内にチェチェンに代表される紛争を抱えるロシアにとって、このNATOの新戦略概念は、大きな脅威だ。 ロシアから見れば、NATOの領域は確実に自国に迫り、その潜在的脅威は増しているように映る。このNATOの境界線と、ロシア本国との間にまたがる国の一つがウクライナだ。その緩衝地帯としての意味は非常に大きい。それだけにプーチンは親露派ヤヌコビッチ首相を新大統領として認める書簡をいち早く送り、その勢力圏の確保を画策したのだといえる。 ●つづく綱引き さて、今日時点では、ウクライナ大統領選は、再投票に向かう公算が大きくなりつつある。 この再選挙の背後にも欧米とロシアの綱引きが存在している。 EU議長国のオランダのボット外相は27日、「最良、かつ理想的な成り行きは、新たな(大統領)選挙だろう。(実施が決まれば)年内に実現できよう」と語った。また、「外圧、特にEUの圧力が、危機打開への助けになっている」とも述べている。(読売) 一方のロシアは対応が揺れているようだ。 26日午前。ラブロフ外相は「複数の欧州諸国が選挙結果を認めないと宣言したことは、欧州に新たな分割線を引こうとしている勢力の存在をうかがわせる」と述べていた。 しかし同日夜、ヤコベンコ報道官は「ロシアは(ウクライナ大統領選の)票の数え直しや再投票に反対しない」と述べ、柔軟な姿勢を示している。(読売) このロシアの対応に関しては、欧米への協調と見る向きと、駆け引きの手段と見る向きとの、相反する二つの見方がある。今後、ロシアが欧米とどう向き合っていくのか、それを見ていくメルクマールとも考えられる。 ロシア外交の欧米に対する姿勢は、アジアに対する外交戦略とも深く結びついている。プーチン就任後、その戦略は必ずしも一貫したものとはいい難い。それだけに、この対応が、日本にいる我々にとっても注視すべきものだと考えられるのだ。 次稿では、この点について、もう少し詳しく考えていくようにしたいと思う。 (参考文献:羽場久ミ子拡大ヨーロッパの挑戦―アメリカに並ぶ多元的パワーとなるか 中公新書 ※「ミ」はさんずいに尾) * * * ↓ここに参加してます。「ふ~ん」と思っていただけた方はクリックをお願いします。 人気blogランキング
by rakurakuonsen
| 2004-11-28 23:29
| ウクライナ情勢
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