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2005年 04月 12日
中国の「反日」デモがエスカレート、各地で暴力行為が起こっている。
各々の主義主張を表現するのは、さまざまな形があってよいとは思うが、それが暴力的な色彩を帯びてくるのは容認することは出来ない。 中国国民、また中国政府は、自らの行動を大いに反省すべきである。 以下、一連の経過を追ってみる。 ◆大使館、日本企業、日本人が標的に 暴徒化した群集の投石により日本大使館のガラスが破損したほか、大使公邸や上海領事館、ジャスコや4つの金融機関などの日系企業、さらには「日式」レストランなどが同様の被害を受けた(日経、朝日、産経、中国情報局、ほか) また、上海では日本人留学生3名が飲食店でビールジョッキなどで殴打されるという事件も起こった(共同)。 ◆抗議する日本政府、責任をなすりつける中国当局 これらの事態に10日、町村外相は中国の王毅駐日大使を呼び「一連の破壊活動は誠に由々しき問題だ」と抗議。陳謝や被害の賠償とともに、再発防止と日本人の安全確保を求めた。 しかし、王毅大使は「過激な行動については、中国政府も賛成しないし、目にしたくもない。日本人、日本企業の保護は今後もしっかりやっていきたい」と述べたものの、明確な謝罪は避けた。(読売) さらに中国外務省の秦剛(チン・カン)副報道局長は、、「中日関係で今のような局面が生じている責任は、中国側にはない」と表明。「日本側が、中国を侵略した歴史など中国人の感情にかかわる重大な問題に真剣に向き合い、適切に処理しなければならない」と主張した。(朝日、人民網) ◆中国政府が、「暴発」を看過する理由 中国が日本に対して、明確な謝罪がしづらい状況は、共同や毎日の記事が解説しているように、国内で「弱腰」と取られたくないという事情がある。 ◆『中国の嘘』:「統制」が生み出した「統制不能」 しかし、である。町村外相が指摘しているように、中国当局は大使館への接近・投石行為を積極的に静止しようとした形跡はない。報道各紙は、中国民衆の不満のはけ口として「反日」が利用されていることを指摘している。中国政府には「不作為の作為」が働いていたことは明白だ。 また、これらの運動の発端となったのはインターネット上の反日的サイトだとされる。 厳格な報道規制が敷かれる中国において、これらが放任されていることもまた「無作為の作為」とみなしていい。 米国在住の中国人ジャーナリスト・何清漣女史の著書『中国の嘘』によれば、中国政府は「インターネット出版管理暫定規定」によって極めて厳格なインターネットの管理を実施している。 例えば、 *インターネット出版活動を行うには許可が必要 *インターネット出版機構が国家の安全、社会の安定など重大なテーマにかかわる記事を発表する場合、重大テーマ記事記録の規定に従って、記録を残す手続きを実施 *インターネット上に邪教(法輪功)、迷信、憲法に反対するもの、国家統一に危害を与えるもの、国家の機密と安全にかかわるものなどの内容の掲載を禁止する などが述べられている(同書p.341)。 本書では中国におけるメディア規制の実態が詳細に記されている。ここで詳しく検討する余力はないけれども、上記のような規制の下で、「四川愛国者同盟」などの反日サイトが放置されてきたことは大いに注目してよい事実である。日本におけるインターネット言論空間と、中国のそれとでは、それを支える環境が全く異なっている。何清漣女史の叙述が正しいとすれば、中国政府は、これらの反日運動を黙認していたという事になる。 これは、先にあげた中国外務省の態度と一致するものと見ていい。火種は中国政府によって蒔かれていたのである。 ◆スケープゴートとしての日本 何清漣女史の著書に、興味深い記述がある。 「中国では政府が禁じている話題がウェブページに発表されたために処罰されたり、閉鎖されたりしているが、その度にウェブサイトとネット・ユーザーが非難の矛先を向けるのは中国政府ではなく、自由な言論を発表した人物に対してである。もちろん、これはシニシズムのなせる業である。なぜなら、政府への批判は危険をともなうが、弱者への批判はまったく安全だからである。」(同書p.349) まさしく、今回のデモが「はけ口」として反日という形で発生したメカニズムを言い表しているような気がする。中国国内における「弱者」(あるいは「悪者」)に対する敵意あるいは非難の表出は、くしくも暴徒の一人が語っていたように「愛国精神」というひと言によって中国においては正当化される。また、中国政府もこれを巧妙に利用しているように見受けられる。 しかしながら、冒頭でも述べたように、このような暴力的行為は、国際的にも看過することの出来るものとは到底言い難く、数年のうちに五輪を開催する国・国民の取る態度として容認されるものではない。中国政府、および国民は、こうした行為が国際社会の中では認められないことを強く自覚すべきだ。 ◆日本の取るべき態度:スケープゴートとされない戦略 一方、日本は、これら中国の論調が正当化されぬよう、これらの行為の問題点を繰り返し指摘していく必要がある。 というのも、いかに中国の行動が日本から見て問題があるとしても、この事態がその取りに伝わるとは限らないからである。事実、海外メディアでは、中国よりに報道されるものもあるようで、こうした点についての懸念は、アジアの真実さんも指摘されている通りだ。 今、日本は『情報戦』に直面しているといっていい。 「歴史認識」に関する評価は様々あるだろうが、少なくともこの暴力的行為の問題に関しては、切り離して訴えていくことが可能だ。(歴史問題についても、慎重にだけれども、発していかねばならないことはあると僕は思うけれど。) いつもいつも「歴史」を盾にさせてはいけない。 常にどちらか一方だけが善であり、一方は常に悪であるという見方を定着させてはいけない。 いま現在の事実をきっちり指摘し、国際社会に問うていく態度が、今の日本には必要だ。 政府にはもっともっと、発信していく義務がある。 【参考文献】 中国の嘘―恐るべきメディア・コントロールの実態 * * * ↓ここに参加してます。「ふ~ん」と思っていただけた方はクリックをお願いします。 人気blogランキング
by rakurakuonsen
| 2005-04-12 00:21
| 中国
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