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2005年 02月 14日
核保有を宣言――北朝鮮は再び危険なゲームに踏み出した。
まずは、その要旨を収録しておこう。 我が国を敵視し、孤立させ、圧殺しようとする第2期ブッシュ政権の企図が完全に明らかになった。 いくつかのポイントがある。 1.北が言っているのは6ヶ国協議参加の「延期」であって、参加拒否ではない。 ただし、参加の「名分」なり「雰囲気」は、北が自由に設定できる条件である。 2.北の政府機関が公式に核保有を宣言したのは初めて。ただ、これまでもそれに類する表現は何度も使っている。 3.北が増やすと述べているのは「核兵器庫」。核兵器ではない。 4.北の基本的立場は「対話と協議」による問題解決である。 1~4から見れば、北はこの声明で核保有を交渉カードとしたのは明らかだ。 折しも第4回目の6ヶ国協議が近づく中の発表である。 外交日程的には、中朝協議が焦点とされていた時期。中国の高官、王家瑞・対外連絡部長が春節(旧正月)明けの2月中旬に訪朝が予定されていた。王部長は昨年1月に金正日と面会を行った人物。胡錦濤総書記からのメッセージが託されることは想像に難くない。 中国には6ヶ国協議の議長国としてのメンツがある。北に何らかの譲歩を迫ってもおかしくない情勢だった。一方の北にしてみれば、ブッシュ政権の基本的な姿勢に変化がないことから、妥協を受け入れ難かった。北は中国のメンツを潰すわけにはいかない。であればこそ、争点をずらす戦術に出た―― 今回の「核保有宣言」の裏には、そうした事情が隠されているようだ。 北からみれば今回の「核保有宣言」で自らの妥協から、「6ヶ国協議継続」へと争点をずらした―― 北が繰り広げているゲームとはこういうものだ。 その「副次」効果で――「遺骨」偽造問題は覆い隠された。 北にとっては、「核」も「遺骨」も体制維持の道具、取り引きの材料でしかない。 われわれ日本人が、看過できる態度ではないことは明らかである。 道理は、こちら側にある。許してはいけない。 * * * ↓ここに参加してます。「ふ~ん」と思っていただけた方はクリックをお願いします。 人気blogランキング
by rakurakuonsen
| 2005-02-14 00:31
| 北朝鮮
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