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2005年 05月 10日
ここ最近、日中関係を仏独関係になぞらえて語る向きが増えているように思う。
例えば、9日付けの日経朝刊の「核心」という記事のタイトルは『日中は仏独に何を学ぶか』だ。 長年、仇敵の関係にあった仏独両国が、EUの牽引者であるという認識に僕も異論は無い。 しかしながら、これと日中関係を重ね合わせようとするのは、逆に歴史を無視した乱暴な議論であるように感じる。 東ドイツ。15年前まで存在したその国家。ドイツを語るのであればその存在を忘れてはならない。そしてその背後にはソ連がいた。 フランスが手を組んだのは「西ドイツ」であって、共産主義陣営にあった東ドイツとは相対立する関係にあった。現EUの礎を築いたのもフランスと「西」ドイツではなかったのか。 確かに仏・西独は紛争の焦点であったアルザス・ロレーヌを共同統治下に置いた。しかし、それには周囲の状況――東西冷戦――が西側の結束を要請していたという事を抜きにしては語れないと思う。 また、ドイツ分断の悲劇は、フランスを含めた連合国の一致した意思の下に行われた。 ベルリンの壁が壊れたとき、ヨーロッパ各国は「自由の勝利」を歓迎した一方で、強大な統一ドイツの出現を恐れていた。 当時、すなわち分断から統一までの間、言い換えれば東西冷戦の間、統一ドイツの出現は、欧州にとっては新たな脅威の出現であって、ドイツをいかにヨーロッパの枠組みの中で固定していくかが安全保障上の一大課題であったはずだ。 この点では、西側もソ連も共通する利害を有していたことを、僕らは知っておかないといけない。 仏独の協力関係というのは、けっして美談ではなく、そういった厳然たる国際関係の現実の中でくみ上げられていったもの。二国間関係のみでは語れない部分が多いのだ。 翻って日中関係を見ていくときに、上記で述べたような諸条件が揃っているかというと、とてもそうとは言えない。 第一に、中国は、いまだ共産党の一党独裁体制であるということ。 繰り返すが、フランスが当時パートナーとしたのは、「西ドイツ」であって、共産主義体制下の東ドイツではない。 当時と比較すればイデオロギー対立という側面は薄まってはいるけれども、相手は一党独裁の国。フランスと西独との間で成り立ったような対話関係が築けるのか甚だ疑問だ。 第二に、日中関係を取り巻く国際環境。中国は、昨年の潜水艦領海侵犯事件、あるいは南沙諸島問題等々、中国がアジアにおける軍事的・政治的影響力を強めようとしている。そうした1国で地域覇権を確立しようという動きは、米国の庇護とEUという多国間枠組みを基礎とした仏独とは大きく異なっている。 仏独と日中とでは、議論の土台が根本的に異なっている。単純な置き換えの議論は難しいという事を知っておかねばなるまい。 くしくも、戦勝60年式典を前に、米国とロシアとの歴史観の相違が浮き彫りになった。 米国からすれば、ソ連のバルト3国支配は「侵略」であり、ロシアにしてみれば「ファシストからの開放」だという対立。 欧州諸国と旧ソ連、なかでもロシアとの歴史観の共有は、難しい問題。 日中関係を語るのであれば、仏独ではなく、欧露関係とパラレルに見るのが正しい見方なのではないか。 日中関係は、歴史認識だけが異なるのではない。体制が異なり、統治に対する価値観が異なり、国際社会や地域に対する姿勢も異なる国が相手なのだ。 仏独と比較すると対話に好ましい環境ではない。そう認識したほうが、僕は現実的だと思う。 * * * ↓ここに参加してます。「ふ~ん」と思っていただけた方はクリックをお願いします。 人気blogランキング
by rakurakuonsen
| 2005-05-10 01:04
| 中国
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